通勤電車の車窓からホームを見ると以前は新聞や本を読んでいた人達が今はケータイやスマホを手にして、本を読んでいるのは10人に一人位で駅の風景が変わってきています。
ケータイを一人一人が持つようになって以降、社会や人間の質も微妙に変わってきたように感じます
現代は誰もがケータイやスマホを持ち歩き世の中の隅々までネットが網羅しています。24時間バーチャル(仮想現実)の世界にのめり込んでいる人達がどんどん増殖して便利になった分以前では考えられなかったトラブルも増えてきています
向かい合っては自分の意思表示すら満足に出来ない人達が匿名世界では考えられない程大胆になって掲示板に様々な悪口を書き散らし舌鋒鋭く根拠の無い感情論を並べ立ててどこの誰か分からない人達でバーチャルの世界が出来上がってそれが次第に現実の世界にもはみ出して来ているような気がします
匿名を使った言いたい放題やしたい放題は自分がどこの誰かわからなければ自分の事は相手には絶対にわからないという前提を基に成立した世界です。
けれども此の人達も現実の世界では周りの人達からは好人物として認められている可能性は十分有り、そんな人達が匿名の仮面をかぶった瞬間に本性をむき出しにして相手にとってかけがえのないものを蹂躙していく事が有ります。
此の様な事は人間の誰もが持っている悪意が匿名性を前提にしたバーチャルな世界で開花したと考えた方が良いのかも知れませんがそのままにしておけば悪意を芽生えさせて周囲の環境に助長され抑えきれなくなってくる事が有ります。実際に、現実世界にまでその衝動を持ち込もうとする人間も出てきているようです
制度として、匿名での悪意のある行為に対して被害を受けている方が対抗できる方法がなければならないのではないでしょうか
by 万治郎