此のところ年会費を大幅に値上げをするゴルフ場が多くなってきている。
スリーピングや年間に2-3度しか使わないような会員にとっては負担が重くなってきているようだ。
さすがに、地方のゴルフ場でまともな相場も立たず実質的に市場で会員権が流通できていないゴルフ場では、
プレー代の値下げで集客を図る営業努力をしているが、
東京近辺でそれなりの相場が立っているゴルフ場の場合は、
会員権本体価格の低迷の中で今以上に名義書換料や入会預託金などの入会間接費用を値上げする事は無理があって、
プレー代の値下げにも抵抗がある為、
受益者負担として会員の年会費の値上げをするしかないというのが実情のようである
昭和30年代から40年代前半に開場した、
都心からのロケーションも良好でメンバー数も適正、
コースの内容も評価の高い名門倶楽部と云われているゴルフ場は猛烈な速さで会員の高齢化が進んでおり、
その為会員のプレー回数の減少や同伴ゲストの減少も問題になってきている。
此れらのゴルフ場の場合は名義書換料や入会預託金が本体価格に比べて異状に高額である為、
なかなか会員の新旧の交替が進んでいない
開場して40年から50年を経過したゴルフ場の場合、
現状で物故会員が5-8%、
年間に一度も来場しないスリーピングと呼ばれる会員が全体の30%はいるのが普通で、
此の二つに入る会員は出来れば条件次第で会員権を売りたいと思っていると考えて間違いなかろう
此れらのどのゴルフ場も、
今後の健全な倶楽部運営の為には何より会員の活性化を図る事が喫緊の課題になるが、
その為にはもっと40代50代前半の会員を増やす必要がある。
物故、スリーピングの会員の会員権をアクティブな40代から50代の年代層にシフトする方法は、
常識的なレベルへの入会条件の緩和と、
高過ぎる入会間接費用の大幅な値下げが条件である。
その上で、会員権の資産価値を高め換金性を向上させ、
譲渡する会員が納得して手放せるようにして、
流通が円滑に進むような配慮こそが必要であろう。
今の状態のままでは近い将来に禍根を残す事になる
会員制倶楽部である以上、状況次第で会員の負担増は当然であるが、
会員が納得出来る状況を構築しなければ今以上に会員権の資産価値の減少を招き、
結局は自らの首を締める事になる
そうなる前に、改めて名義書換料、入会預託金の大幅な値下げを提言して再考を期したいと思う