会員権の本体価格を名義変更料(他 入会預託金を含む)などの入会間接費用が上回った場合、
ゴルフ場を経営する側は相場(市場価格)は業者が勝手に値つけをしたもので自分達には係わりがないと
答えるケースがあるが、本当にそう云う認識で良いのだろうか
不動産や証券商品相場でなどで商品の本体価格より取得する間接費用が高額であるなどと云う事はあり得ない。
それぞれに事情はあるだろうが、会員権を買おうとする(消費者)側から見ると著しく購買意欲をそがれているのは
間違いない
市場が正常に機能していく為には、それを欲しいと考える人達が多ければ多い程相場も安定し資産としての
保有価値も高まるわけで、それがより良質な「人」「物」「金」を呼び寄せその業界も活性化する。
うちの業界は特別だからと云う良い訳は先の理屈から通用せず正当化しがたい。
現状は殆どのゴルフ場が「株式会社」の経営によるもので、会社=ゴルフ場が存立していく為にはコストやサービス、
利用する者がそれを利用する事によって得られる有形無形のメリットが多ければ多い程評価は高くなるはずであって、
それが市場原理であろう。
商品(会員権)をより魅力の有るものにする為には、商品自体の質を向上させる事は勿論であるが、
それを利用する利便性や、保有する事によって得られるステータス性など多様な条件をクリアしなければならない。
全てのゴルフ場が小金井や戸塚、相模原を目指す必要は無く、又目指しても実現する事は有り得ない。
他と比べて自分のゴルフ場がどういうポジションにあって、何が売りで劣っているのは何かなど、
普通の企業が行なうマーケティング位は当然必要だしやるべきであろう。
今メンバーシップのゴルフ倶楽部の喫緊の課題は、会員権の流通を正常にしてメンバーの新旧の交替を促進する事。
スリーピングや物故会員権が多い事はクラブの活性化を図る為の大きな阻害要因になっている。
その為には、名義書換料や入会預託金について改めて考慮しなおすべきではなかろうか。
by.万治郎