昔と云っても亡くなった母がまだきれいで若かった頃(50年程前)、家で作った野菜や果物は夏は井戸からくみ上げた水につけておき、生で皮付きのまま食べていたような覚えが有ります
屋上のプランターで育てるのとは違って、人参にも牛蒡にも匂いが有って味も違っていました。
今の時代でも、畑で出来るだけ自然の状態に近くして育てるのと都会の屋上のプランターでは
仕上がった味も違ってくるのは仕方ないですが、それにしても全く有機肥料や農薬を使わず
しっかり野菜や果物が育つのを見てびっくりしました
私の友人が都下の小平で50坪程の家庭菜園を本人の言に寄れば「自然農法」でやっており、最近それを知って休日などにはそこに行って二人で塩むすびを喰べて草むしりをしています。
そこで二人で話す事は、いかに国や農協が自給自足する力を人から奪ってきたか、自然の力の強さを無くして野菜達の力も奪って来たかと云う事です。
15日の海の日もその畑で収穫したモロヘイヤを喰べてみましたが、普通は最低でも湯がいてお浸しにしたりして食するものと思っていました。
取れたてのモロヘイヤは生でもと云うか生で食べないともったいない位に美味しかったです
生のままで刻んだモロヘイヤを納豆に混ぜて食べさせてもらったら、たまらない位美味でした
その日はその後獅子唐も食べたけれど苦くなくて甘辛い味でした
無農薬で殆ど肥料も使わず草むしりと害虫の人力での駆除をしただけで、他に比べると収穫迄時間がかかっているけれどそれでも成熟した野菜や果物の味は一級品です
果物では今はブラックベリーと云うのが有りますが、そこの畑の作物は巨峰並みに
半端じゃなく濃厚で甘くて美味しいです
但し、残念なことに摘んで半日経つと発酵してしまうから食べるにもタイミングが有ります
自然のものを美味しく食すには、地産地消で食べ手にもそれなりの手間と準備が必要だと云う事が最近わかってくるようになりました
by 万治郎