最近の株価の動きをみていると、従来一部の識者が言ってきた株価の後追いで少し遅れて会員権の相場が連動する傾向が強いと言われて来た事が怪しくなってきています
勿論長いスパンで見れば世間の景気全体が浮揚してくれば相場も上げ潮になるでしょうが、その場合には連動と迄は言えないのではないでしょうか。
今も低迷している理由は、一番目にゴルフ場の数とプレーヤーの数の需要と供給のバランスの悪さ、二番目が会員権本体価格に比べて入会間接費用である名義書換料や一部のコースで実施している入会預り金が高額過ぎる事です。
一昔前、一時18ホールの標準的な規模のコースで週末には200名超を詰め込んで、それでも予約を断っていた頃と同じような感覚で時代を引き摺っても状況は良くなる事はないはずです。世の中の殆どの仕事は5年―10年単位で目まぐるしく速いスピードでビジネスモデルが陳腐化していっています。一人ゴルフ場だけは変化せず無事安息で有り続けられません。
但し私の業歴40年の経験からすると、現在のマーケットでは内容の良いゴルフ場の評価が極端に低過ぎ悪貨に良貨が駆逐されているように感じます。今の相場で高額と言われる600万円以上の物件についてもいろいろな物やサービスの価値と比較して控えめに考えてもその三倍程度の価値は十分有るのではないでしょうか
関東でも此のクラブに入るゴルフ場の数は20ヶ所位のはずですが、資産、人脈形成、ステータス性、健康などなど所有する方の使い方次第では此のクラスの会員権は宝の山に成る可能性を十分に秘めています
又、その下の中堅と言われる200万から500万台のゴルフ場の評価も低過ぎるのではないでしょうか。此のクラスは全体の2割程度ですが、会員権をメンバークラブのパスポートとして考え有効利用をすれば十分相場以上の価値が有るはずです。
そろそろゴルフ会員権の価値評価を見直して良い時期が来ているのではないでしょうか
By 万治郎