先日関西の会員権組合にて、会員権価格値向上と市場活性化策を着手する「組合中期ビジョン、地方創生・地域活性化に向けて」という名のもと、ゴルフ場と会員権業者がお互いのメリットを得られる様な、様々な試みを行っていく事が発表されました。
マーケットの活性化を図る事は、業者にとってもメリット、ゴルフ場にとってもメリットが多い・・・はずです。
そしてスローガンは
「組合員は知恵の集合体、新たな倶楽部ライフの愉しさを提案します」
なるほど!
確かに・・・経験豊かな組合員の知識は知恵となって、良い提案を出来ると思います。
これまで殆どが、マーケットに任せた形になっており現在の相場は明らかに「安すぎる」と思われるコースであっても・・・・具体的にその理由が説明出来ないまま、結局これがマーケットだから仕方ない。そんな感じでした。
全く買いが付かないコースは論外としても
それなりに頑張っているゴルフ場でも、売り物が滞留して、新旧交代が遅れる様な状況が続いている・・・
高齢化するゴルフ場の流れを止める事が出来ず、現在に至っています。
これからはしっかりとした経営と会員権価格維持についても積極的なコースに対しては、業者側から経営モデルを作成して、業者が販売重点プロモーションを積極的に行い名義書換の取り扱い件数を増やして行こうと・・・・そうした関西組合業者の試みについては
こちら関東でも是非、積極的に取り組むべきではないかと思います。
しかし
逆に・・・特に名門と言われているゴルフ場ほど、新旧交代に積極的ではありません。
相場がどうであろうと、依然と変わる事がない審査基準・・・それどころか年々メンバーの質が落ちるからもっと厳しくしよう→流通性が悪くなりさらに相場が下がる→さらにメンバーの質が落ちる・・・の超絶悪循環が続いて今日に至ります。
魅力のあるゴルフ場をもっとアピールをして行く事が
ゴルフ場にとってマイナスになるわけがないはず・・・
それをもっと業者がサポートして、ゴルファーにアピールして行く事は当然お互いマイナスではないはずです。
もし本気でゴルフ場が
良いメンバーさんにもっと来てもらって、もっとゴルフ場の価値を上げて行きたいと思うのであれば、審査を厳しくするとか推薦者の基準がどうこうとか・・・全く関係のない事に気が付くはずです。
良い倶楽部は既存のメンバーが築き上げていく事で、誰がどんな形で入会しようとも、仲間として温かく、かつ積極的に迎える姿勢が大切じゃないかと思います。
今が良ければそれで良い・・・・相場なんて関係ない!
そして数年後・・・
自分がゴルフ会員権を売却する時に・・・その相場に唖然
それでいいのでしょうか?
とにかく今回の関西での動きで思ったのは
一生懸命頑張っているゴルフ場が相場として正当化した評価が得られる様に
こちら関東でも色んな形で、今まで以上に積極的に取り組んでいくべきだとあらためて感じた次第です。
BY SS