先日、北里大学の大村智特別栄誉教授(80)がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。
受賞のきっかけとなった抗生物質「エバーメクチン」の発見を報告したのは、北里大教授だった1979年。
その「エバーメクチン」を作り出す微生物がいたのは、伊東市の川奈ホテルゴルフ場で
採取した土の中だったというのも、何とも言えない事実でしょう。
私みたいな凡人には、なぜゴルフ場の土からノーベル賞が?
と頭の中は???マークでいっぱいに!
土の中には1億種類以上の細菌が存在し、その細菌は自分たちの縄張りを守るため
様々な物質を出していて、その中に寄生虫をやっつける物質も存在しているんだとか。
「エバーメクチン」はカビに似た新しい放射菌。
試験管に入っている培養液の一つの色がこれまでにない色をしていたので、
それをマウス実験したら、寄生虫に効くということが判り 家畜で効果を上げ、
その後アフリカで流行していた「河川盲目症」に使用し、
毎年4万人の失明を防いでいるそうです。
大村先生はそれを見いだしたのが凄いことですよね。
日本の土から、そんな偉大な薬が見つかったというものビックリです!
大村先生は若い頃にはクロスカントリースキーで国体出場2回というアスリート。
またゴルフも大好きで、シングルプレーヤーだとか。
素晴らしいアスリートの頭脳と研究から、世界中の人々を救う薬が生まれたのです。
世の中には素晴らしい方がいらっしゃるのですね!
会見でも「『大村はゴルフをやるために、(研究を)口実にしている』
なんて言われます」とジョークを飛ばしていましたね。
更に、「みんな、私がゴルフ好きだと知っている。
見つけたのはゴルフコースではなく、コースのすぐ近く。
コースには芝や土、木があり、採取したのは木の近くです」
と、おっしゃっていました。
歴史に残る偉大な方が、ゴルフ好きってだけで、勝手に親近感が湧いてしまい
これから、川名ホテルゴルフコースに行ったときは
『ここからノーベル賞が生まれたんだ!』と
大村先生と「エバーメクチン」の事を思い出す事でしょう
SHO