小金井カントリー倶楽部が今年1月17日の取締役会で2月9日から3月12日迄の期間
で6名の正会員を募集することになった。
1名1口1株券で6000万円と入会金1260万円合わせて、7260万円が会員になる為
の費用である。現在の市場相場から考えて妥当な募集金額であろう。
此れらの資金はコースの改修に係わる設備投資と、固定資産税、人件費、水道光熱費の
支払いなどの運転資金に充当するとの事である。
申込みをしてもメンバーになる為には、氏名・職業などの1ヶ月間の倶楽部内での掲示や
同伴プレー、理事長・常務理事との面接、理事会の出席理事全員の一致での承認が必要で、
お金があればメンバーになれる訳ではなく、ハードルは高い。
それでも天下の小金井カントリー倶楽部である。今時の景気であってもスムーズに募集は
完了するはずである。
そこで思う事がある、やっぱり会員権はそれなりの相場が立っていると良いなアーと言う事です。
4億円余りの資金が6名募集すれば入ると言うのは、小金井カントリー倶楽部だから可能である
訳だが、もし同じ金額を集めなければならないゴルフ場があるとして、
300万円の募集なら、134人。 100万円の募集なら、400人。 50万円の募集なら、800人である。
たまに、うちのゴルフ場は会員権の相場は幾らでも構わないと云う経営者がいて、会員権が
10万円で名変料を150万円も払わせるようなケースがあるが、おかしいと思わないのだろうか。
何千万円もで募集をして、何十万円にしかならなくてもそれは市場の事、ゴルフ場は関知していませんで
済ませては誰が考えても普通ではないはずだ。
勿論予め予想し得なかった諸々の事情はわかるが、百歩譲っても会員権が10万円で名変料が
150万円は有り得ない。それで、年会費を5万も6万も請求しては、払えても払いたくなくなるメンバーの
気持は理解できる。
メンバーシップであって会員権の流通を認める以上は、会員の資産価値をどうしたら高める事が
出来るかを考える事も、ゴルフ場を経営をする側の責任ではなかろうか。
改めて小金井カントリー倶楽部の今回の募集から感じた事を書いてみました。
ヘギ