宮里藍がなんとアメリカツアーで今期五勝目をあげました!日本ツアーでも5つ勝つのは大変な中、アメリカツアーでこれだけ勝つと言うのは本当の強さがなければ無理です。例えばそれは男子で例えるなら全盛期のタイガーにも匹敵する強さに思います。
特に終盤になればなるほど、周りの方が胃が痛くなる局面から鬼の様なゴルフを炸裂させるその精神力はいったい何がそこに潜んでいるのか言葉に表現しきれない強さを感じてなりません。
全盛期のタイガーならわかります。あの飛距離とボールコントロールと卓越した小技。しかし藍ちゃんには特別な飛距離はありません。いやむしろ飛ばない方です。向こうの選手と体格だけで言えば大学生と小学校位違う身体能力の差があります。
アイアンが特別キレるわけでもありません。小技も元々は上手いタイプではなかった。しかしこれは向こうで成長させた一番の部分ですね。とは言えタフな海外のコースでは小技だけで全てをまかなえるほど甘くはありません。
しかし彼女は強いのです。曲がらない強さは女子プロはみな殆ど持っているのでその強さは変わらない中で彼女は強い。やはりその強さはバッティングにあると思います。
人間であるがゆえに一番顔が出やすいパッティングにおいて彼女はここぞのバッティングをまず外しません。恐らく技術的な事は関係ない、まったく違うところでの戦いに彼女は強いと思います。
それは彼女の語学力やコミュニケーション能力、そして実力もさる事ながらそういった人柄による様々な輪から出来たオチョアの後継者なる目に見えない自覚。
勝利をもぎ取るものではなく与えられるものとするならば、宮里藍のその全てが勝利を与えるべく様々な力が集まり大きなうねりになっている。私にはそう感じてなりません。
対して優作ですけど、プロが認める凄いプロです。そのポテンシャルは藍ちゃんが今戦っている姿と比較すればもう何十勝していてもおかしくないと思います。しかし勝てない。
ツアーきっての飛ばし屋なのに曲がりも少ない。けしてアイアンが下手なわけでもない。アマ時代の戦績からすれば新しい時代の間違いなく顔になる存在。しかし遼くんに先を越されてしまいました。
ゴルフがいかにメンタルなスポーツかよく解る例かもしれませんが、そんな例えになって欲しくはない存在です。彼こそが世界で戦えるポテンシャルを持ち合わせいる選手の一人だから。
藍ちゃんの活躍と頑張りを機に是非その才能に目覚めて欲しいと思います。
ナマ観戦して宮里優作を観て毎回思う事ですけどね…。とにかくここぞ!のバッティングをどうすれば入れられるか。ただそれだけだと思います。がんばれ優作!!