場所柄、たまに新宿三丁目から靖国通りを越して歌舞伎町に足を運ぶ事が有る。
行くのは夜の7:00から10:00迄の間の時間で本来の歌舞伎町の賑わう時間より少し早いが、
街の雰囲気はわかる。
18で田舎から上京して学生の時からで、
その後会社勤めをして今の仕事迄殆どずーっと新宿にいるが、
良く歌舞伎町は怖いと云うのを聞くが、
不思議な事に今迄此の街で怖い思いや危ない目に遭った事は一度もない
靖国通りを過ぎてセントラルロードに入ると、
目の前に見えたコマスタジアムがビルを取り毀した為空き地になっているのは
異次元の世界に迷いこんだような気分になる。
40年余りも同じ街に通っているから、横町の抜け道もドラの名前も結構知っているが、
恐い筋の知り合いは一人もいない。
長く同じ街で暮らしてさみしい思いをするのは、
ずーっと通っていた馴染みの店が閉めた時だ。
此の一年ちょっとの間に湖南料理の雪園、ステーキのホーン、
ゴールデン街のジョージが店を閉めた。
それぞれ30年以上は通っていた店ばかりで、店には店の事情があるだろうけど
此う立て続けに続くと客としては
「何だよ、勝手に店閉めるなよ」
と文句の一つも言いたくなる。
それと同時に、幾ら繁盛店でも代替りする時の難しさを感じる
又、そういう視点で観ると此の街では、30軒のお店があっても10年続くのは5~6軒、
30年続くのは1~2軒じゃなかろうかという気がする。
今の事務所に変わった中央通りでも、25-6年の間で200m程の古い商店街でも変わらないのは
天ぷらのつな八と、メトロと云うパチンコ店と、他に2-3軒だった。
どんなお商売も長くやればそれだけお客様からの信用はつくのが当然だけど、
その分責任も重くなって、間違った時の失うものを思えば
乱暴な仕事は出来ないし、してはならない
当社も創業して満36年を過ぎた。
次の時代もお客様に可愛がっていただける会社にしなくてはならないと思っています
by ヘギ