私の親しい友人で、会社をジャスダックに上場していて
高級レストランを何十店も経営している65才の創業オーナーがいる。
いつもエネルギッシュでバイタリティに溢れ、仕事熱心で
唯一の趣味がゴルフで会員権も名門コースを複数所有してプレーを楽しんでいる
彼と久しぶりにラウンドした後話しをした。
此の先ゴルフ会員権はどうなるのかと云う話になった。
本人はプレーも仲間との倶楽部ライフも楽しんでいるから
相場が下がった事はそれ程気にしていない様子であったが、
当分新しく会員権を購入するには慎重になると云う。
理由はメンバーになる事のメリットがそれ程無い事で当面会員権の値上がりも期待出来ず、
会員権を購入するにしても入会関接費用の名義書換料や
新たに入会預託金が会員権本体より高くてとても信じられないと云う。
彼は自分で会社を経営して業績も順調で、
買おうと思えばどこでも買って入会出来るだけの経済的な余裕も人脈もあるが、
ゴルフ場の経営や不明瞭な入会審査などについては納得出来ない事も多く、
それが新たに会員権に食指が動かない理由だと云う。
彼の言によれば、真にメンバーシップの倶楽部なら、
倶楽部の中で開示された公正な運営のルールがあってしかるべきで
ボス懇でルールが変わるようでは問題で、
又本体より高額な入会関接費用がゴルフ場の経営を駄目にする諸悪の根元だと云う。
名義変更料や入会預託金は無しにするか現在の10分の1で良いと云う。
ただしメンバーは倶楽部の構成員として年会費や他で倶楽部の運営に応分の協力するのは当然であるが、
その為には倶楽部の運営をする側の人達も意識改革が必要で、
例えばメンバーの家族の倶楽部の利用をもっと積極的にバックアップするなどやりようは幾らでもあるし、
年会費を上げるならばメンバーの家族達が「あそこのコースなら仕方ないわね」と
応援される位のサービスをしなければならないはずだ。
一般のサービス業の感覚からすると、あれだけの充実した施設があって朝7時から夕方5時迄
せいぜい平均して100~150人程度が利用しているだけでは勿体ない。
1000人なり1500人のメンバー(固定客)がいるなら、
例えば結婚式や法事各種のイベントなど
細かく収益を上げる方法は幾らでもあると云う。
勿論素人考えであるから異論もあろうが
業界人として傾聴すべきではなかろうかと思いながら聞きました。
by 万治郎