以前にも此のブログで書いた、栃木県の此れ以上真面目なゴルフ場の経営者は知らないと云う位
頑張って仕事をしていたHゴルフ場が、ついに手を上げた。
経営者の弁によれば、集客が難しい事、経営者としての加齢による気持ちの強さが欠けてきて後継者がいない事、
預託金の返還に自信が無く此れ以上対応出来ない事が理由のようです。
が、私は本当のこうなった理由は「民事再生法」に起因していると考えています
全国のゴルフ場数約2500のうち民事再生法を中心にした法的整理で実質預託金をチャラにしたゴルフ場の数が
約850程有って、今ゴルフ場の数が供給過剰と云われている数とほぼ見合います。
先の経営者は責任感が人一倍強い人であったから、他者のせいにするような事は口にしませんが、
以前に「ゾンビにはなかなか勝てない」とつぶやいているのを聞いた事が有りました
真面目に償還をしてギリギリのコスト迄経費を落としダンピング競争を可能な限り避けて理想の
メンバーシップコースを目指していましたが、民事再生法は預託金(借金)を棒引きにしてやった者勝ちで
業界に無秩序なモラルハザードを生みそれらの経営者達は殆ど刑事罰を受ける事はなく
中には堂々と居座っている方もいます。
ゴルフ場を作る為に集めた預託金が他に流用されていても、法的整理をする過程でどさくさにまぎれて
いろんな事があやふやになってしまい民事では一応の経営責任を迫られたものの刑事事件としては
立件された事例は全くと言って良い程ありませんでした
「悪法も法なり」と言いますが、真面目に働いた方が後悔するような法律の仕組みや
社会のシステムはどうなんでしょうか
先のゴルフ場からの閉鎖の通知を見て、とても複雑なやり切れない気持ちになった事を書いてみました
by J万治郎