殆どのゴルフ場には沢山の車を停める事が出来る駐車場が有り、明るくて雰囲気の良いレストランや大きくて快適なお風呂、少人数で会食が出来る個室、朝のうちは少し混雑するがその後は がら空きのドライヴィングレンジやアプローチ練習場が有って、ゴルファーは勿論ゴルフをしない人でも十分楽しめる施設や環境が揃っています
が、しかし此れらの施設設備が活用されているかと考えると、一般の企業の稼働率からみた場合非常に低いようです。
集客の為に値引き競争をするより、此れらの施設の有効活用をする事の方が前向きで積極策ではなかろうかと以前から思っていました。
預託金システムと云う金利のつかないお金を集め施設を作る為、一般のサービス業やその他の設備投資が必要な企業に比較しても利回りや稼働率、施設の有効利用と云う事についてはお金の使い方に甘さが有るように思います。ゴルフ場が特殊だと云う理屈だけでは通用しないのが経済活動ではないでしょうか。
以前にシドニーに行った時プレイしたゴルフ場で、ラウンドした後クラブハウスに戻るとブラックタイの一団がいて何だろうと思ってゴルフ場の方に聞くと、此れからメンバーの身内の方の結婚式とそのパーティーが有るとの事でそのお客様達でした。
とりあえずはメンバーの家族を対象にコースをラウンドする以外の施設の開放をしたらどうでしょうか ^^;
それと併せてメンバーの家族の結婚式や法事会合などの催事に利用して戴き、又地域の幼稚園や小中学校などにも休日を利用するなどして施設を利用してもらうなど、施設の活用には工夫すれば色々な手法が有るはずです。
それをする事によって個々には小さい稼ぎでも年間にすれば相当な収入が見込めるはずで、やらない理由を考えるよりまず始めてみる事で次の展開が出てくると思います。
ゴルフ倶楽部がメンバーの年会費とプレー代だけで帳尻を合わせるには此れからも名義書換料や入会預託金をアップしたりしなければならず、入会者への負担増は現状の会員権相場からして限界に近く、むしろ下げなければメンバーの新旧の交替が機能不全を起こし、中期的に考えて無理な状況です
年会費のアップもアクティブメンバーは受益者負担として納得するでしょうが、年間に二三度しか利用しないか殆ど使わないスリーピングメンバーにとっては負担が大き過ぎるのが正直なところです。プレー代についても、メンバーとビジターの差額が数千円では会員権の魅力は削がれる事になります (>_<)
メンバーが朝8時に来て14時には帰る、18ホールをプレイするだけの倶楽部ではなく、メンバーの家族や地域からも喜ばれるサービスを提供出来て支持される倶楽部になる必要が有るのではないかと思います。
部外者だから言える事かもしれませんが、倶楽部が健全に経営されメンバーに納得される応分の負担をしてもらう為には、此の様な事も実行したらどうでしょうか
By 万治郎