先日「レジャー白書」でゴルフについて、様々な統計が発表されました。
26年のゴルフ人口は約16%と大幅に減少(約720万人)
バブルピーク時が1400万人とも言われていましたので・・・我々業界としても将来が不安になる結果となりました。
そういえば・・・私の義弟も昔はゴルフをしていましたし、よく一緒にプレーしましたけど、最近は全くしていません。
私の世代は丁度バブル絶頂期に社会人になって、当時は猫も杓子もゴルフゴルフで・・予約も取れなくて、ようやく取れても片道2時間以上・・・・しかもそれでいて週末はプレー料金5万円とか・・・
今思えばよくその様な環境でもゴルフをしていたと思います。
練習場も1時間待ちとか・・・練習場も売り上げの落ち込みが厳しい聞きますけど、確かに当時と今とでは雲泥の差かもしれません。
しかしこれだけゴルフ人口が落ち込む中で、実はプレー回数は統計で増えています。
ゴルフ人口の基準は「コースで年に一回以上プレーした人」です。
年1回しかプレーしていない人も含まれますので、アクティブなゴルファーの人口ではありません。
ようするに接待等、そうしたゴルフが減ってきて今現在は、自分自身が本当に楽しむ為のアクティブなゴルファーが少しずつ増えている・・・・そんな状況だと思います。
日本の人口は確実に減るわけですし
今現在70歳以上の方のプレー回数増加は、団塊の世代がゴルフ場で活躍している影響もあるでしょう。
しかし当然その世代の皆さんもしばらくすればゴルフから離れ・・・・その次の世代に大きなゴルフ人口がない事を考えるとゴルフそのものはいったいどうなるのか?不安も過ります。
その統計の中で、スポーツ全般で観ると・・・・やはりと言うか
テニス人口が増えています。これは当然錦織選手の影響ですね!
ゴルフの世界でも松山選手を筆頭に海外で活躍する選手が増えれば・・・将来またゴルフブームが来るかもしれませんね♪
ゴルフも今現在、若い女性プレーヤーが少しずつですが年々増えています。
これは最近ファッショナブルなプロゴルファーの活躍が影響している事とゴルフ場もそうした女性ゴルファーへの集客へ力を入れてきている結果だと思います。
「環境」と言うのはそれほど大切で
今、少ないパイを奪いあうかの様な・・・・ゴルフ場にしてみれば、集客する事は大変な状況でしょうけど、一番大切な事は単に料金を安くするだけではなく、いかにしてゴルフと言うスポーツが素晴らしい事かを、提供していく事だと思います。
当たり前の事ですが・・・それが出来ていない、いや、して来なかった・・・
だから毎年ゴルフ人口が減っていく・・・それも要因の一つだと思います。
ゴルフほどスポーツで優れたスポーツはないと
色んなスポーツをやって来た私は断言出来ます。
10代の方と80代の方が一緒にプレー出来るスポーツが他に有りますでしょうか?
プロの世界でも二十歳の新鋭と、還暦を過ぎた伝説のプレーヤーが同じ土俵で戦うスポーツは他にはありません。
そしてそれが普段、中々話す事がない世代同士でゴルフを通じて仲間になる事が出来る・・・・他、例えばメンバーになればゴルフ場では皆共通の仲間ゆえ、一歩外の世界へ出れば誰もが知っている凄い方でも対等に接して、お互い好きな趣味を語らう事が出来る。
何よりも一日外にいて、体が丈夫な内は健康によい・・・・私の周りも70過ぎてもまだまだ元気!私より元気!(苦笑)
ゴルフは単にスコアを競うだけではなく、人と人の触れ合うコミュニティーとしても素晴らしいものを与えてくれる生涯スポーツの一つです。
そしてメンバーになれば・・・益々その素晴らしさを得る事が出来る・・・だから世の中がどう変化してもプライベートクラブがこの世から消える事は有りません。
ただ・・・その事を今の若い方は知らない・・・
自分から行動を起こさないと・・・・解らない
やはりゴルフ界全体が、ゴルフ場も我々も含めて「環境」を今よりより良きものに進化させて行かないと・・・・これだけ素晴らしいスポーツがあるにも拘らず、知らないまま人生を終えてしまう方が増えるでしょう。
コース参加率が増加しているのは、ゴルフ場の小さな積み重ねの成果だと思います。
しかしその輪を広げて行くには更なる工夫が必要なのでしょう・・・・今裾野は、所謂大衆コースの頑張りで広がりつつありますけど(ジュニア育成等)
逆に名門と言えるゴルフ場こそが・・・・裾野をもっと広げて、門出を広くしてメンバーシップの素晴らしさを伝えて行くべきな時代だと思います。
審査基準を厳しくする事が歴史と伝統を守る事
伝統と歴史は・・・・今は守る事より新たに創り上げて行く事の方が大切に思います。
BY SS