2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は、主会場の新国立競技場にほぼ隣接する神宮球場が大会の準備や運営に必要になるとし、同年に長期間にわたり借りる交渉を始めた事を明らかにしました。
期間は20年5月1日から11月末までの7か月間だそうです。
その間、同球場を本拠地とするNPBの東京ヤクルトスワローズの公式戦の他、大学のリーグ戦や高校野球の東京地区予選が実施出来ない可能性があります。
ヤクルト球団へは代替地として読売ジャイアンツのフランチャイズである東京ドーム使用の提案があるようですが、学生野球についてはこのままでは当該年度は中止の懸念もあります。
それにしても、五輪招致委員会は多くの専門家や有識者で構成されている団体であり、五輪招致の際には「スポーツの裾野を広げる」「国民の健康増進」などのお題目を掲げていましたが、他のスポーツの実施機会を横から割り込むように取り上げて何がスポーツ振興でしょうか。
近隣で資材置き場が必要だというなら、赤坂御用地や新宿御苑、皇居も代々木公園もあります。
我々が身近に接しているスポーツのゴルフとは違う種目ではありますが、野球というスポーツには長い歴史があり、国技に匹敵すると言っても過言でないほど国民の余暇や趣味として深く浸透しており、プロ球団を取り巻く経済効果も大きく、スター選手の存在はたくさんの子供に夢や希望や目標を与えています。
そんな多くのプロ野球ファンや学生野球ファン、球団や選手・関係者、試合や大会のスタッフやスポンサー、あらゆる人たちの犠牲の上に開催されるオリンピックにはなって欲しくないです。
万人がwin win となる決着を望みたいです。
Ikechan