最近「若い力」が話題になっています。
将棋の世界では14歳の天才少年、卓球でもジュニアの選手が世界のトップ選手と互角に渡り合う・・・
ゴルフでも女子の世界ではジュニアがトーナメントに出場して上位、あるいはアマチュアで優勝・・・なんてのは特別な事でも何でもない時代です。
そう言えば・・・石川選手のフィーバーも高校生がトーナメントで勝った事実、これがゴルフ界に新しい時代を予感させ、そして現在の松山選手の活躍・・・その一方でかつて全盛期を誇った選手が引退、或いは別の世界で頑張っている。
人間の身体に流れる血液の様に、世の中は常に動いているわけです。新しい血を求めて・・・・そして、だからそこ生きているわけです。
しかし・・・現在の、特に世の中で云われる「名門」コースでは、我々一般人から見た場合全くその血液を流そうとせず、新しい血の入れ替えを殆どしようとしていない様に見受けられます。
「新しい方が入ってもねぇ・・・今で十分だからねぇ・・・もし変な人が入ってきたらねぇ・・・あ、ゴルフの上手い若い人なんて本当に困るよねぇ・・・・一緒に回ってても飛距離が違い過ぎて面白くないもんねぇ・・・それに自分は倶楽部の代表選手だけどそんな上手い人が来たら出れなくなっちゃうもんねぇ・・・若い人のマナーも最近よくないしねぇ・・・話も合わないし」
が、本音なのかどうかわかりません。
しかし、とある名門コースでは入会審査の掲示中ハンディが3以下だったゆえか、メンバーから拒否され入会できなかった事実があります。そこにはその人の人柄もプレーマナーも何も関係ありません。単にそこにいるメンバーの人にとっては来てほしくない方だったのでしょうか?
「自分は何もやっていないのに・・・なぜ?」
しかも拒否された理由は教えてもらえない・・・「後ろから刺された気分だ」と思うのは当然でしょう。
反社でもなく、ゴルファーとしても周りの見本になる様な方でも入会できないケースはこうした例だけでは有りません。
中には職業で判断しているコースもあり、そうしたコースは事実、現在マーケットで殆ど買いが付かない状況です。
オリムピック関連で霞ヶ関CCにて女性入会問題が取り上げられ、最近入会OKになりましたが・・・職業云々、ハンディが云々・・・これも云わばゴルフ場特融の「差別」にも思えます。
何故、そのコースに入りたい!と思う方に対して「数あるゴルフ場の中、当ゴルフ場を選んで頂いて有難うございます」と感謝の気持ちで「ウェルカム」に出来ないのでしょうか?
私の周りには毎日の様にあこがれの名門コースに入りたい問い合わせがあります。
しかし入会条件や入会に際して、今後しなければならないを説明すると九分九厘・・・諦め、また、そこまでして入会したいとは思わないと言われるがゆえ別の「ウェルカム」なコースを勧めて、他クラブへ入会しています。
ゴルフ場そのものがそんなに大きく違うわけではなく、また昨今、ゴルフはどこでも出来る時代ですから至極当然です。
かつては相場が億、何千万もしていたゴルフ場が、数百万、或いは百万円を切りかける様な時代に「名門」も何もないでしょう。
新しい血の入れ替えを積極的にしなければどんどん相場が下がり、そして「かつては名門だった」と言われるまでそう時間はかかりません。いや既にもうそうした時代は終焉を迎えているのではないでしょうか?
真の名門コースとは、新しいメンバーを積極的に集い、そして右も左もわからないゴルファーを「真の一流のゴルファー」に育て教育し、どこに出しても恥ずかしくないゴルファー像を作り上げる事が出来るゴルフ場・・・ではないでしょうか?
確かに1000人いれば一人や二人・・・ゴルファーとしてどうか?と思う人もいますし一緒に同伴して相性が合わない人もいるでしょう。しかしその一人の為に全員が被害を被るのは今で言うモンスターなにがしで一人の意見に皆が同調し、結果としてそれは全く正しい方向ではない事だと私は思います。
私のホームコースは超ウェルカムですが、フリーでプレーをして嫌な思いを一度もした事がありません。
また仮に、そうした状況を作るとすればそれは自分自身だと思います。自分自身に問題がある事で嫌な思いをしているはず。心に手を当てればわかります。
何故、推薦者を保証人として、いろんな条件をつけてゴルフ場は責任を逃れようとしているのでしょうか?ちゃんとした知り合いでなければ駄目な理由は何でしょうか?逆にそうした条件であれば良いメンバーが増えるのでしょうか?
そしてそれが原因で数百万円そこそこの会員権相場で「名門コース」と言えるのでしょうか?
次回、続きます。
BY SS