「エージシュート」
18ホールのスコア(合計打数)を自分の年齢以下でプレイする事。ゴルフに関わりを持っている方なら周知の用語です。
若年層ゴルファーでの実現は事実上不可能で、60代後半から70代に達成するケースが圧倒的に多いです。
仮に45歳のプレイヤーがプロ又は上級者とは言え、18ホールを45ストロークで回れるわけがありませんよね。
したがってプロの世界でも達成した選手はごく僅かほんの一握りで、20代から40代の年齢層が主戦場としている日本のレギュラーツアーでは、ほぼ不可能な記録です。
また、プロも50歳を過ぎれば加齢に伴い気力・体力・視力の衰えや、それに加えレギュラーツアーでは上位進出が困難となり獲得賞金の減少などを理由に、その大半がレギュラーツアーからシニアツアーに活躍の場を移します。
何よりも、前述したエージシュート可能な年齢の60代70代のシニアプロがレギュラーツアーの出場資格を得ることすら至難の業です。
実際に過去の記録を見てもプロの試合でエージシュートはいくつかは散見されるも、いずれもシニアツアーで達成されたものばかりです。
ところが、2013年4月25日に山の原ゴルフクラブ(兵庫)で行われた男子レギュラーツアーの「つるやオープン」初日の予選ラウンドで、その大記録は樹立されました。
当時66才のジャンボ尾崎はフロント9を30で折り返し、後半も32で回り62という奇跡的なスコアを叩き出しました。
ジャンボは現在は6人しかいない「永久シード」保持選手の一人ですので、現役でいる限りレギュラーツアーの試合に永久に出場し続ける事が出来る「特権」を持っています。
要するに、今後レギュラーツアーでエージシュートが出るとすれば60才を過ぎた選手がツアー予選会(QT)で上位に入るか25勝し永久シードを獲得するかしか方法がありません。
したがって、この記録は空前絶後となる可能性がとても高いでしょう。
Ikechan