妻の両親が、拙宅からほど近い場所に年寄り2人で住んでいます。
先日、洗濯物を干していた義母が縁側から誤って庭へ転落し、両脚骨折の重傷を負いました。
救急車で病院へ運び緊急オペを施し、幸いにして術後の経過は順調なのですが…
問題は突然一人暮らしの環境に置かれた義父の方でして…
昭和ひとケタ生まれのこの頑固な爺様(笑)、
若かりし頃は中高を麻布で学び、大隈重信さん創立の稲穂実る大学へ進学。
現役時代は建設会社を営み、教養があって知識も豊富、バイタリティにも溢れ迫力のある親父です。
私が結婚した当初は、遠慮や容赦もなく叱られたこともしばしばありました。
今でも、そばに寄ったり話しかける時にはいささかの緊張感が伴います。
ところが、この義父は家事というカテゴリーの能力だけは皆無。
一人ではお湯を沸かしてカップ麺を食べることも出来ません。
必然的に娘である私の妻が実家へ日参し、掃除・炊事・洗濯など義父の身の回りのお世話と、
義母の病院へ見舞うというハードスケジュールが最近のルーティンになっています。
今回の一件を冷静に俯瞰し自分自身も身につまされました。
何を隠そう、私も家事全般ほとんどぺけです。
ゴルフに換算すればハンデ36。
私が現在の義父の境遇になったとして、嫁いだ娘を当てにしたり期待も出来ず。
これから妻に先立たれたり熟年離婚を突き付けられたりしたら、あっと言う間に干上がってしまいます(苦笑)
健康第一で仕事に邁進するのは勿論大事な事ですが、根本的な衣食住の生活力を備えていかなけりゃ不味いよなぁ、
と梅雨入り間近の新宿三丁目で実感するIkechanでございました。