
間伐の効果
混み合った林を間伐すると、太陽の光を十分に受けて木々が大きく育ちます。
明るくなった林には草木が芽生え、鳥や蝶など様々な生き物を育みます。
間伐を行い、手入れされた林は、飲み水を貯えたり、強く張った根が土が雨で
流れることを防いだり、私たちの生活にいろいろな恩恵を与えてくれます。
間伐と環境保全
森林(林地)に苗木を植えてから15~20年位経ち、木々が成長してくると、林の中が混み合い、
隣どうしで枝葉が重なりあうようになります。
この状態ではそれ以上枝・葉を広げることは難しくなり、お互いに成長を阻害してしまいます。
そこで、一部の木々を抜き伐ることにより枝葉を広げる空間をつくってあげます。
残された木は枝葉を広げることができ、より多くの光が降り注ぐようになって、健全に成長することができます。
間伐の効果
間伐には多くの効果が期待出来ます。間伐後残った木は幹が太く枝葉がしっかりとした健全な木に育ち、その結果、天災等に強い健全な森林となります。
間伐の結果、林内に光が入り、下層に植生が生じます。これにより、
森林の土壌が守られるとともに生物の多様性につながります。また、雨水が土壌へ浸透する量も多くなるため、水源かん養機能が向上します。
さらに、間伐された森林では、残された木々(間伐しなかった木々)の成長が促進されるため、二酸化炭素をたっぷり吸収し、温室効果ガスの削減機能も発揮します。