新宿御苑

写真㈯少し早いですが、天気が良かったので今日は新宿御苑の桜の写真を撮ってきました。

会社からは御苑正門まで100mほどですが、近いといつでも行けると思うからか、意外に行かないもので、例年桜の時期とは別に4~5回行く程度です。御苑はJR新宿駅南口からも200~300mほどです。

桜の盛りの時期以外は、便利な場所にあって駅からも至近のわりに、見ていると来苑される方が少ないようです。今日もお昼休みの時間でしたが来苑者の三分の一から半分の方は外国からの方たちのようでした。

新宿御苑の桜

それから天気の良い日には伊勢丹からも7~8分くらいで便利な場所ですから、若い健康な方たちの絶好のデートスポットです。お弁当を持ってぜひ近いうちにおいでになってみたらいかがですか。苑内のソメイヨシノの見頃は4月初めとのことです。今日(3月20日前後)は全体の開花の具合は2~3分の蕾でした。

新宿御苑のソメイヨシノまだ咲き始めのソメイヨシノ

新宿御苑の歴史 〜ゴルフコースとしても利用〜

新宿御苑は江戸時代に信州高遠藩主内藤家の屋敷があった場所の一部です。東は四谷、西は千駄ヶ谷、北は大久保に及ぶ広大な土地で、のちの甲州街道や青梅街道になる江戸から西に延びる街道と、鎌倉街道が交差する要所であったことから、この一帯の警護など軍事的な目的で家康が信頼できる内藤家に与えたと言われています。

新宿御苑の地図明治維新以降、全国の大名たちは版籍奉還として支配していた土地などを返還する流れとなり、内藤家も同じく明治5年に所有している約53.8haの土地を政府に上納し、政府はこの土地に我が国の近代農業振興を目的とする「内藤新宿試験場」を設置しました。内藤新宿試験場は現在の東京大学農学部の設立につながる日本の農学史に記載される場所でもありました。その後、明治12年には宮内省所管の「新宿植物御苑」となり、皇室の御料地農園として運営されました。

今となっては、桜の見所としても有名ですが、新宿御苑の歴史の中では昭和4年では桜ではなく観菊会の会場として定着していました。桜の鑑賞は大正6年から「観桜会」として開催され、戦後は「桜を見る会」の会場として多くの人たちが桜を楽しんでいます。

この新宿御苑、大正年間には西洋庭園が9ホールのゴルフコースとして利用され、現在の御休所がクラブハウスとして使われていたようです。昭和天皇がお若い頃、ここでよくプレーを楽しまれていたそうです。

写真㈫その後、昭和46年環境庁の発足に伴い、宮内庁から環境庁に移管され、平成18年に「新宿御苑」名称100周年を迎え現在に至っています。

 
新宿御苑 – 環境省
https://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/index.html

By 万次郎