続、故郷「奥能登」。

前回のブログの続きです 5月19日付~
能登に行くには羽田空港発8:50のANAで のと里山空港着9:50が便利なようです。フライト時間は約60分程、のと里山空港は奥能登のほぼ真ん中に有るので能登各地へのアクセスはとても良好です。又、阪急やJTBがパックでの往復割引をしている為、使いようでは2万円台後半の料金で(一泊二日往復)お得な旅が出来ます。今NHKで朝ドラ「まれ」を放映している舞台は能登ですが、此の地方での「まれ」は「まれびと」と使われ「稀人」と書きます。外から来た客人を指す言葉だそうです。
古来から能登人の心の中には永い間に培われた海の向こうの大陸や半島を望む海賊のような好奇心と、自然を感知する鋭くしなやかな感性が息づいていると言われています。それと同じく能登人には外部からやって来た一風変わったものや見慣れないものを排除する事なく尊重して文化にまで高める長大な歴史の中で高度に洗練された精神風土も脈打っており、その事が現在のような多彩な祭りなどの習俗や食文化の多様性、人々の心の豊かさにもつながっているように思いました。

能登地図奥能登の観光地とアクセス図

能登は半島という地理条件により制約される面も多く有って日本の近代過程に出遅れた結果、逆に今も残る里山から里川里海への循環が維持されてきた数少ない地域です。又、海洋に突出した地形の為、昔から日本海の中継基地として発達して各地の文化が交配されてきた場所です。先日の旅の中でも京都は2000年の歴史だと自慢するが自分達能登人には5000年の歴史が有ると誇る方もいました。
残念な事ですが、此れだけ素晴らしい能登も今は日本の他の地方と同じく人口流出、過疎の問題が大きな問題になっていますが、いずれ近い将来に自然の豊かさや心の優しさが本当に必要になった時に此の能登のような地域が時代の最先端の領域に躍り出る可能性が有るように今回の旅では強く思えました。
皆様もぜひ一度、能登においでになってみて下さい。

by 万次郎