今朝の7:40頃、中央線での出来事。通勤時間で混んでいたため、私はドアの引き込み場所に立っていました。
私の前には、50cm×80cm程の大きさのキャリーバッグを持った女子高生が乗っていました。電車が停まってお客様が乗り降りする度に前や後ろから押されて、半分泣き目になっていました。
たまたま私が立っているところが座席とドアの間の角の場所で、丁度彼女のキャリーバッグが納まりそうだったので「こっちに置くといいよ」と声をかけると、「すみません」と言いながら移動してきました。これで他の乗客の出入りの邪魔にならなくて済みます。
それから5つめの駅で、その子は電車を降りて行きましたが、その時にとてもしっかりした声で「どうもありがとうございました。助かりました。」とお礼を言ってくれました。
私の経験からすると、最近の大人の場合は、挨拶無しでだまって降りて行く人が多いように思いますが、その子の挨拶は爽やかでした。
仕事でもプライベートでも、お互いに快適に過ごす為には、きちんとしてしっかりした挨拶・返事がとても大事だと思います。
その日は一日良い気分で過ごす事ができました。
最近は電車に乗っていると、男も女も老いも若きも、10人のうち5~6人がケータイやスマホをいじっていて、とても違和感があります。
だんだん老いてくると、自分が馴染めない習慣や新しい流行の物や事に触れると、素直に受け入れられない事が多くなってきました。
オリンピックの開催が決まってから「おもてなし」という言葉がよく使われるようになっています。
(とりなし、とりつくろい、人の扱い、接遇、ごちそう、接待、ふるまい、有様、態度についての丁寧語)礼儀作法がきちんと出来る人は、どんな場合にも素敵です。
先の高校生のような子達が多くなって、さらにその子達のお見本になれるような礼儀作法を身につけている大人が多くなれば、「おもてなし」というようなわざとらしく聞こえる言葉も必要なくなるのではないでしょうか。
そして、もっと皆が穏やかで気持ち良く暮らせるようになると思います。
by 万次郎