ゴルフ場の淘汰

昨年末段階での全国の営業中のゴルフ場数は、前年比26コース減の2,238コースでした。
減少率は1.5%減で、過去最大であった一昨年の30コース減1.31%は下回っていますが、2年続けての1%台の減少で営業中コース数が最大だった平成16年の2,356コースと比較すると、118コース、5.0%減少でした。
都道府県別の営業中のゴルフ場数は、千葉県が160コースでトップ。2位が兵庫県で157コース。3位が3年前までトップだった北海道で153コースで、100コース以上ある県は栃木県131コース、茨城県が117コースです。
ゴルフ場の閉鎖は、平成23年の東日本大震災を境に福島県を中心に増加して同年中に復旧が進み営業再開するコースも多かったが、25年からは再生可能エネルギー、固定価格買取制度の関係でメガソーラーに転用するゴルフ場が続出しました。その後、買取価格の見直しが進み、ゴルフ場閉鎖は昨年よリスローダウンしましたが、電力会社との契約の関係で契約を急いでいるゴルフコースもあるようでゴルフ場閉鎖の流れは止まっていません。
直近でも営業成績の不振なゴルフ場のメガソーラーヘの流れは続いており、現在暫定閉鎖中のコースもあって震災後100コース以上が完全閉鎖で減少しています。
これからも、営業努力を続けても採算が取れないゴルフ場の閉鎖が続くと見込まれますが、これらのコースのメンバーの救済も業界全体として考える必要があるのではないかと思います。

By万次郎