今日は藤ヶ谷カントリークラブでプレーをしてきました。
開場は昭和36年。昭和40年に株主会員制に移行し以来、メンバー中心の運営で歴史と伝統を築き上げてきた隠れた名門コースです。平成17年にリニューアルしたクラブハウスはその歴史をしっかりと垣間見る事が出来る程、名門の風格が漂っています。
クラブハウスの外観です。
クラブハウスの中です。18ホールとは思えない程、ゆったりとしたスペースですね。
ロッカーも問題ありません。
奥に見える「ゆ」のマークがなかなかお洒落ですね!
そしてラウンジに流れる音楽がどこかの一流ホテルに泊まっている様な雰囲気を感じました。
練習場です。
練習場も広さ等、問題ありません。しかしやや打席数が少ないでしょうか?
スペースは広く有りませんが、アプローチ練習場もあります。
ただグリーンがフサフサな高麗グリーンではなくきれいなベントグリーンであればもっと素晴らしいでしょう。
そして本日は今となっては珍しい高麗グリーンでのプレーでした。
パッティンググリーンです。
高麗グリーンと言えば、そのシャリシャリ感にタッチを合わせたストロークが出来ず悪戦苦闘する方が多く、今日も同伴者のみなさん苦戦していました。
とにかく道路や他、細かい部分に隙がありません。名門コースとしての雰囲気をたっぷりと感じられます。
さて、春の訪れを実感する素晴らしい天気の中、はたしてどの様な結果になったのでしょうか?
INコースブルーティからのスタートです。
10番 472ヤード P-5
やや打ち下ろし、そして短めのいわゆるサービスロングです。
フェアウェーも広く、とにかく右へ打って置けば問題ないでしょう。
後で解りますが、藤ヶ谷CCはOUTもINもスタート3ホールでロングホールが集中します。このロングホールでパーを確実に取っておかないと・・・後半大変な目に合うと言う事がなんとなく解りました。
このホールティショットは狙い目通り右サイドのややラフ。
簡単なロングかと思いきや・・・実はフェアウェーの真ん中にある木が飛ばし屋には邪魔になります。私の様なショートヒッターでも気になる場所にありまして、結局安全に右サイドにUTでショットし、やや右ラフへ。
実はここ藤ヶ谷CCはフェアウェーやグリーン周りに絶妙に木が配置されています。
サードショット残り100Y。ややショートも寄せワンでパー発信。
同伴者の飛ばし屋Nさんは楽々バーディでした。
11番 409ヤードP-4
距離の長いミドルホールです。
ティショットは真ん中へ行きましたが、距離がたっぷり残りました。
両サイドのバンカーが気になりUTで手前へ。寄せきれずボギー。
12番488YP-5
INコース最後のロングが3ホール目に早くも登場。
このロングも距離は有りませんから、とにかく歯を食いしばって何が何でもパーを取る事が必須です。
ロングホールが二つも絡む出だしの3ホールでドタバタしてスコアを悪くすると、後半からのゴルフが相当厳しくなる覚悟が必要です。
ティショットは左サイドバンカーの手前のラフでした。
ライが悪く、UTで確実に前へ。しかし!!
三打目は145Y。まだこんなに残ってしまうとは計算違いでした。実はラッキーにもこの日一番のアイアンショットでパーオンのパーでしたが・・・ここ藤ヶ谷CCは表示ヤーテージより長く感じるホールが多かったです。このロングもゆっくりとした打ち上げホールでセカンド地点が見えません。
林間風ゴルフ場ですが、完璧に丘陵コースですね。ティングランドから殆どのホールでグリーンが見えません。
13番 170ヤード p-3
このショートホールは自分が経験した中でも屈指の難ショートの一つ。
ブラックティであれば205Y。しかも軽く打ち上げでかつ、距離があるショートで花道が殆どありません。直接グリーンに乗っても恐らく奥のバンカー。
200Yを5番アイアンで打てて、かつハイボールが打てる方でなければ戦略的にゴルフをする事が出来ないショートです。
スコアカードでINコースでは一番難易度が高い事も頷けます。
ティショットは案の定、左バンカー。そこから寄せきれずボギーでした。
普通のアマチュアがパーを取れるとしたら、ラッキーミス意外では厳しいホールです。
14番 370 p-4
距離のないミドルの様に思いますが、実は実質400Yのミドルホールです。
なぜならこのホール超絶右ドッグで、しかも右へショートカットも出来ず、まっすぐ200Yへ打つしか方法がなく、少しでも左へ安全に打つと200Y以上のセカンドが残るという・・・有る意味飛ばし屋封じホールですね!自分の様なショートヒッターが有利なホール?
ティショットはスプーンで安全に刻み、さてセカンドショットとグリーンを見ると・・・はるか彼方(笑)
私は何とか寄せワンでパーでしたが、他みなさん悪戦苦闘していました。ヤーテージ以上に難しい難ホールの一つです。
15番 159ヤード p-3
距離は普通。そして正統派な顔をしたショートホールです。
キャンパスの広さは十分。左右のバンカーに気をつけてパーと取りたいホールです。
このショートはグリーン手前から寄せてパー。
16番 282ヤード p-4
このホールは恐らく藤ヶ谷CCに初めて行った方が、必ず記憶して帰るホールです。
ブラックティからでも299Y。距離は有りません。しかしフェアウェーど真ん中にあるバンカーがキャリーで210Y~230Yで入るという、まさにアマチュア泣かせ。
しかも左右がOB。したがってこのホールはドライバー以下で刻むが正解・・・の様に思えますが、刻んだら今度は超絶な打ち上げのショットが要求されると言う・・・逃げても責めても厳しいホールです。
簡単なのはドライバーでキャリー250Y打てる方。
そんなトップアマ級以外の方には厳しいホールで、私は相当悩んだ結果、ホームコースではこんな狭いフェアウェー慣れているから大丈夫!なんて打ったら何の事は有りません。右へOBでした(涙)
考えてみればこのバンカー狙っても良かったですね。残り距離は有りませんし。
右サイドに絶妙なバンカーが有ります。恐らくセカンドショットはここに打ち込む方が多いでしょう。私は何とかダボで終了。
17番 367Y p-4
このミドルも距離はさほど有りません。
しかしこのフェアウェーにある大きな木がこれまた絶妙で、グリーンが左か右か、ティショットが右か左かでセカンドショットの難易度が変わってきます。
ミドルホールで初のパーオンからのパー。ティショット、セカンドショットとほぼ完璧でした。
18番 360ヤード p-4
このミドルホールも距離は有りませんが、フェアウェーにあるバンカーを避けるには右サイドに約10Y幅に打たなければならないと言う・・・黙って刻んでください的ホールです。
3番ウッドでティショットしましたが、ドテンプラ!
200Y以上残るはめに・・・ゆえにUTで刻むも左の林へ。
ここからマジックショットにて何とかグリーンに乗っけましたよ・・・相変わらずマジックなゴルフです。
無難にボギーでおさめて結局前半は41(14)
OBが一発ある中でこのスコアは上出来ですね。みなさんが苦労していた高麗グリーンで、アプローチが殆ど寄り、そして大きなミスパットがなかった事が要因です。
高麗グリーンのコツはとにかく手前から責める事ですね。奥からではパッティングスピードが出せない中で傾斜より芽が邪魔をする事が多々ありますので、難しいと思います。下りやや横からもまず入りませんね。
食堂の入口ですが、雰囲気がとてもお洒落です。
食堂も解放感、清潔感、高級感もあり、さすが藤ヶ谷CCですね。
カツ煮美味しかったです!
さて、午後はOUTコース。はたしてどんな運命が待ち受けているのでしょうか?
1番 500ヤード p-5
INコースのスタートロングと似たような雰囲気のホールです。このロングもティショットは右へ打った方が良いでしょう。
ティショットは右サイドのフェアウェー。
そしてこのロングホールもセカンド地点が初めて行くゴルフ場ではどこに打って良いのか?解り難いホールです。とりあえず適当に打ちました。
サードショットは右へ。この位置から寄せてパー。ややフック傾斜なのでカット気味にラインを消しに行って上手く寄りました。
1番ロング、グリーン側からティングランドへ向かっての写真です。
フラットに見えて、実は大きな傾斜やうねりがある事が解ります。
2番 175ヤード p-3
本日は高麗にて右側のグリーンです。アゲンストにてUTで打ちましたら右サイドにある木に当たってしまいました。ドロー系の方にはそうしたミスが出やすいかもしれません。左のベントグリーンの方が打ちやすいでしょう。
乗せただけのボギーでした。仕方ないですね。
とにかく高麗グリーンは小さく、アンジュレーションが殆ど有りません。しかし微妙な傾斜がストロークの判断を迷わせます。
3番 487Y p-5
距離はなさそうに見えて、実際は結構あるロングホールです。
なぜなら若干セカンド地点から上りが入る事。そしてこのティングランドから見て解る様にティショットを思いっきり叩けるホールでな無い事。
フェードボールヒッターはイメージし易いかもしれませんが、ドローヒッターにはティショットの狙いが難しいホールです。私のティショット、右はだめとの事で左へ逃げてややラフでした。
このホールもセカンドをどこへ狙って良いのか?50Y以上走って駆けあがって目標地点を確認しました。とにかくセカンド地点からグリーンが見えないロングが多いのはコースを知ってしまえば問題有りませんが・・・初めてラウンドする方にはややストレスとなります。
セカンドショットは完璧で、残り80Y。
しかしややショート。しかし!!ここから奇跡が!!
この位置からアプローチがチップインして本日初バーディ!
という事で、ロング→ショート→ロングと続く3ホールでパープレー。これはでかい!藤ヶ谷CCで良いスコアでラウンドするにはとにかく3ホール中、2ホール絡むロングで何とか良いスコアでラウンドする事。逆にこのスタート3ホールで3オーバー以上叩くとそこから先、挽回して行く事がかなり厳しくなると思います。
4番 396ヤード p-4
良く有るバーディの後の大叩き。
まさしくで、浮かれていたら案の定ティショットが右の林へ。
そこから出す→サードショットバンカー→バンカー一発で出せずまたバンカー→グリーンオン→5オン2パットの素トリ!!素ダボならぬ素トリ!!
一気に撃沈しました(涙)やはりここがスーパーアマチュアたる所以ですね。
5番 428ヤード p-4
このミドルホールは藤ヶ谷CCでは間違いなく一番難易度が高い悪魔的なホールです。
ティショットの落とし所が狭い&距離がたっぷりと言うダブル地獄。
このミドルでは何とかフェアウェーをキープしましたが・・・
ティショットは200Y残りまして、セカンドショット打つと今度は右に。
まあ右から寄せれば良い・・・なんて思っていたら何ですか?この木何の木?気になる気になる木~~♪と思わず歌ってしまったほど絶妙な木があり、SWでも残り距離的には木を超えるはロブショットでも厳しく、と言って下から狙うには距離感が難しい。一か八か上を狙いましたが・・・越えられず。
しかし、しぶとく寄せボギーでした。今日はパッティングに本当に助けられました。
6番 151ヤード p-3
ヤーテージがさほどないので、真ん中の木は気になりません。
このショートホールはパーオンのパー。
このショートで何とか歯を食いしばってでもパーを拾わないとここから大変な事になります。何故なら残り3ホール、難易度の高いミドルが続くからです。
7番373ヤード p-4
右サイドOB。左サイドは傾斜で運が良ければフェアウェーにまで転がるとの事で、当然の左へマン振りチーピン。
確かに左は安全です。しかし途中でとまってしまうと左側にある高麗グリーンを狙う事ができません。ではベントグリーンなら狙えるのか?と言うとベントグリーンは距離があり、右サイドの浅さからとてもグリーンを狙える状況ではありません。結局リスクがあってもフェアウェーを狙って行く必要があります。
この様になだらかに打ち下ろしているホールです。
手前から寄せきれずボギー。普通、打ち下ろしの400Y以下であれば、セカンドショットはそんなに距離が残らないはずですが・・・とにかく表示ヤーテージ以上に長く感じさせるホールが多いですね。
8番 337ヤード p-4
このミドルも短いホールですが、これまた素敵な場所に木があります。
私は運よくフェアウェー右サイドでしたので、グリーンを狙えましたが、飛ばし屋の方が左サイドへ打つと、セカンドショットがやや難しくなります。
セカンドトップしましたが、グリーン脇からの寄せワンでパー。
9番 367ヤード p-4
まさか・・・ラストホールにこんな難易度が高いホールが存在しているとは・・・。
左サイドはOB扱いの池なので、出来れば右サイドへ打ちたいのですが・・・何故か全員が左サイドの池方向へ。
私ともう一人のNさんは何とかOB回避出来ましたけど・・・ティショットを打った感じでは全く問題ないと思っていましたが実はそうでもなく。
ギリギリだったのです。打ち上げでやや距離も残りましたので安全に右サイドへ打ち・・・
そこからまた寄せワン(苦笑)
結果 IN 41(14) OUT 41 (12)
小さな高麗グリーンを寄せワンで凌いで凌いで凌ぎまくって(笑)・・・何とかスコアを作った感じですね。
総括
ではゴルフ場について感想を述べます。
クラブハウス、スタッフ、そしてゴルフ場の雰囲気は高級林間コースで、他多くのゴルフ場より明らかに全てに置いてワンランク上です。
価格が下がったとは言えその雰囲気は「名門」コースの一つであると思います。しかし残念な事にコースが「高級コース」とまで行きません。
アスリートゴルファーにもエンジョイゴルファーにもどっちにも楽しめる代わりにどっち付かずの感じでしょうか。一言で言えば雄大な丘陵林間コースですが、OBも多く、林間コースと比較するとストレスに感じるホールが多いです。
短いミドルを工夫した設計で、簡単に攻略出来ないホールが多いのは素晴らしいと思いますが・・・戦略性を高めても例えば、ティングランドをもっと高い位置につくってホール全体を見渡せる様に改造するとか・・・そうしたプチ改造が必要に思いました。
また出来れば高麗グリーンをベントグリーンにして、袖ケ浦CCの様に両ベントにするか、府中CCの様にベントのワングリーンにすればもっと良くなると個人的には思いました。今では希少な高麗グリーンがけして悪いというわけでは有りません。しかし雄大な雰囲気の中で、あのグリーンはあまりにも小さすぎます。あれだけ小さいと、速いグリーンに仕上げる事は可能でも手前から以外では殆ど奥に乗っかってしまい、下り傾斜が残り、各組のラウンドスピードも遅くなるでしょう。ゆえに通常営業では今回の様にシャリシャリグリーンにするしかないのも頷けます。
立地もけして悪くなく、メンバー数も1000名より少なく、株主会員制でしかも母体は京成と言うハイブランド。メンバー中心の運営でしかもスタッフサービス、他、何もかもがハイレベルです。今のままでも十分満足出来るゴルフ場です。
しかし、コースのプチ改造を定期的に行い、元の素材を生かしたまま、ゆっくりとしたスピードでも進化させて行ければもっとさらに上のランクへ行けるゴルフ場だと思います。
同じ県内には我孫子GC、鷹之台CC、千葉CC、と名門ゴルフ場がありますが、素材はけして負けていません。