不老不死は人間の夢と言われます。
秦の始皇帝(紀元前3世紀頃)が不老不死を求めて、蓬莱の国へ行き仙人を連れ帰るように徐福(じょふく)に命じたと「史記」に記されています。
最近、北極海に住むニシオンデンザメ云うサメが現存する脊椎動物の中で、最も長寿であると聞きました。
北太平洋から北極海の深さが100~1200メートルのところに生息していて、成体になると体長が4~5メートルになるそうです。
成体になるまでには150年ほどかかり、寿命は短いもので250年ほど。長生きと言われるホッキョククジラが150~200年の寿命ですから、これよりも長命です。
泳ぐ速さは時速1キロで、世界中で最も鈍い魚らしく、時間が引き延ばされた世界に生きているようです。
冷たい海に住んでいるため、活動量が少ないことが、長生きの理由のひとつだそうです。
年齢の調べ方は、目の水晶体にあるタンパク質が一生の間変わらない事から、このタンパク質に含まれる放射性炭素を測定して調べたとこのことです。
わたしたち人間のほぼ4倍、300~400年生きるということがどういうことか想像もつきませんが、正直そんなに羨ましいとも思いません。
どれだけ充実した生涯であったか、その間に何をしたかが、生きている時の長さ以上に大切なことでなかろうかと思います。
By万次郎